矯正を行うにあたり主にアプローチしていく、または意識していく箇所は、頭蓋骨の鼻にあたる「前頭骨の骨の一部」「上顎骨の鼻の一部」「鼻骨」。軟骨の「外側鼻翼軟骨」「鼻中隔軟骨」「大鼻翼軟骨」になります。
これらの個所に適宜な刺激を与えて鼻全体を整えていきます。直接的に鼻に該当しない頭蓋骨の歪みにより、鼻の形状が影響される場合もあります。施術前にはその歪みについても丁寧にチェックし、頭蓋骨全体の矯正も併せて行います。
先述しました通り、軟骨(外側鼻翼軟骨、鼻中隔)と頭蓋骨(鼻骨、上顎骨)は連動していますが、連動の強い、弱いの個人差があり、連動が弱いと鼻筋が通った印象になりにくい傾向があります。
連動とは、連なって動くこと。軟骨(外側鼻翼軟骨、鼻中隔)の骨は、頭蓋骨(鼻骨、上顎骨)の骨の形状の影響を受けます。
強い方は、鼻を引っ張っても高さが出る可能性が高いですが、連動が弱い人は、鼻を引っ張ってしまうと高さが出る代わりに、丸くなったりふわりと大きくみえる可能性があります。むやみに鼻を引っ張らないほうが良いでしょう。
鼻先端に「大鼻翼軟骨」という軟骨があります。「大鼻翼軟骨」と「外側鼻翼軟骨」の連動は弱いので鼻の矯正によって鼻先端が好みの形になるまでに時間がかかります。
こちらは下から見た図です。
鼻中隔軟骨が柱のように鼻全体を裏で支えております。陰の立役者のようですね。また左右の大鼻翼軟骨同士の角度が開いていると、先端は丸くなります。
先端に脂肪があるので、美容整形で脂肪溶解注射をすることで取ることもできますが、鼻の穴周りの皮膚が薄い人がこの注射をしてしまうと、皮膚の薄さが際立ち、鼻の穴が大きく見えて、鼻の穴に目がいってしまう可能性が出てきます。鼻の形状でよってはこの注射が向かない人もいますので、脂肪溶解注射を検討している方は、美容整形外科のドクターに相談しましょう。
先述した通り、鼻の矯正では、鼻の穴そのものを小さくすることはできません。鼻の矯正では鼻全体の高さを出したり鼻筋を整えることで鼻の先端が気にならないようにしていきます。
笑ったときに鼻が広がるのがイヤという方もいらっしゃります。笑った時に鼻の穴が広がるのは筋肉が引っ張るからなので、美容整形でボトックスを打って筋肉の動きを弱めたり、筋肉を切る手術をする方もいらっしゃいます。
鼻の矯正では、鼻の高さと硬さを出すことができるので、鼻先端が笑った時につぶれにくくなり、鼻先端の悩みが和らぎます。先述した通り、鼻の先端にこだわりすぎてしまったり、また鼻の穴が広がるのがイヤで、美容整形で加工しすぎたりするのはあまりおすすめしません。笑った時には、鼻の穴はみんな広がります。そのような構造にできているからです。笑った時に鼻の穴がほぼ動かない。微動だにしない。という状態になってしまうと、寧ろ、周りの方から見て違和感があります。
~天野由紀子著・手技で鼻を高くする「美鼻革命」より~
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